09/01/05 | 12/01 | 11/04 | 10/01 | 09/01 | 08/01 |
07/01 | 06/02 | 05/01 | 04/01 | 03/04 | 02/04 |
11月半ば以降上昇に転じた国内市況は、12月初旬過ぎから年末にかけて徐々に低下傾向をたどった。この結果、関東・中部・関西主要3地区平均の12月末価格は、前月末とほぼ同水準となった。この背景には、世界経済の急激な減速により自動車、電機、建設などの鉄鋼主要需要産業が深刻な影響を受け、大幅減産を余儀なくされていること等があり、鉄スクラップ需給も大きく縮小する状況となっている。こうしたなか、引き続き中国を中心に日本の割安な鉄スクラップに意欲的な購入姿勢を示しており、価格も国内水準を上回っている。
なお、12月末に発表された経産省の1~3月期粗鋼需要量は、マクロ経済の悪化によって、鋼材需要が今後、国内外で急速に減少するのは避けられないとして、前期を約600万トン(22%)下回る2,110万トンとより減産を加速する見通しとなっている。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 8,819 | 前月比 -1,278 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,149 | 前月比 - 310 |
メーカースクラップ在庫(10月) | 4,013 | 前月比 + 485 |
小 棒 生 産 | 696 | 前月比 - 99 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 86,500 | 前月比 -10,800 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 97,200 | 前月比 -11,800 |
スクラップ | 15,600 | 前月比 + 4,600 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 6.0~10.0 | 実 5.5~ 9.5 | 100%前後 | 様子見 |
東北 | 実 10.0~16.5 | 実 8.0~11.0 | 100%超 | 軟調、様子見 |
新潟 | 実 12.0~14.0 | 実 10.1~13.0 | 100%超 | 様子見 |
関東 北 | 実 17.0~19.0 | 実 13.5~17.0 | 100%超 | 様子見 |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 実 11.5~14.0 | 実 14.0~15.5 | 100%前後 | 様子見 |
関西 | 実 15.0~16.0 中心 |
実 15.0~17.0 | 100%前後 | 様子見 |
姫路 陸 | 建・実 17.0 | 建・実 15.5 | 100%前後 | 様子見 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 17.5~18.5 | 16.0~17.5 | 100% | - |
九州 陸 | 実 16.0~19.0 | 実 14.0~17.5 | 100% | - |
海 | ± 0 | ± 0 | 〃 | - |
暴落状態が続いた国内市況は、11月半ばに至ってようやく底入れから、上向きの相場展開となった。鉄スクラップを巡る国内の需要環境は、建設活動の不振から電炉各社が減産強化を図っており、加えて高炉メーカーも生産計画の下方修正を余儀なくされる状況から、全体として依然低調に推移している。こうしたなか、市況が上昇に転じた要因は、日本玉の割安感から、中国、台湾中心に輸出成約がみられ、価格的にも国内価格を押し上げる結果となったほか、市中スクラップ発生が低迷し、回収・供給が大きく落込んだことから、スクラップ需給が改善に向かうなどの状況となったことによる。関東・中部・関西主要3地区平均の市況価格をみると、月間で4,000円強上昇した。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 10,097 | 前月比 + 11 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,460 | 前月比 - 44 |
メーカースクラップ在庫(9月) | 3,528 | 前月比 -201 |
小 棒 生 産 | 832 | 前月比 - 49 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 97,000 | 前月比 -14,000 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 109,000 | 前月比 -13,600 |
スクラップ | 11,000 | 前月比 -13,200 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 9.0~12.0 | 実 6.0~10.0 | 100%超 | 様子見 |
東北 | 実 9.0~12.0 | 実 10.0~16.5 | 40~80% | 強含み |
新潟 | 実 8.0~10.0 | 実 12.0~14.0 | 100%未満 | 強含み |
関東 北 | 実 8.0~13.0 | 実 17.0~19.0 | 70~80% | 強含み |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 12.0~13.0 実 11.0~13.0 |
実 11.5~14.0 | 100%前後 | 様子見 |
関西 | 実 10.0~11.0 中心 |
実 15.0~16.0 中心 |
100%未満 | 保合い |
姫路 陸 | 建・実 13.0 | 建・実 17.0 | 100%未満 | 堅調 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 13.5~14.5 | 17.5~18.5 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 13.0~14.5 | 実 16.0~19.0 | 100%未満 | - |
海 | ± 0 | ± 0 | 〃 | - |
10月の国内市況は、月始めから急落商状が続いた。関東・中部・関西主要3地区平均の市況価格(中心値)をみると、月初の45,600円から月末に至って11,000円と1ヵ月間で35,000円の大幅下落となり、一時7万円を超えた7月からでは僅か3ヵ月間で6万円前後のいまだかって誰も経験したことのない暴落状況となった。こうした事態に陥ったのは、9月に大きく台頭した世界的な金融危機、経済収縮の影響を受け、国際スクラップ相場が大きく落ち込んだほか、韓国、中国を中心とする輸出環境も混迷の度合いを強めたこと等が要因となっている。また国内的にも、建設需要が低迷するなか、電炉メーカー中心に減産を強める方針が表明されており、スクラップに対する購買意欲は依然低調に推移している。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 10,086 | 前月比 - 82 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,504 | 前月比 + 69 |
メーカースクラップ在庫(8月) | 3,641 | 前月比 + 88 |
小 棒 生 産 | 881 | 前月比 - 1 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 112,100 | 前月比 - 1,600 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 123,300 | 前月比 - 2,500 |
スクラップ | 24,200 | 前月比 -17,300 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 31.0~38.0 | 実 9.0~12.0 | 100%超 | 弱基調 |
東北 | 実 31.0~38.0 | 実 9.0~12.0 | 100%超 | 弱基調 |
新潟 | 実 30.0~35.0 | 実 8.0~10.0 | 100%超 | 弱基調 |
関東 北 | 実 43.0~46.0 | 実 8.0~13.0 | 100%超 | 弱基調 |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 36.3~43.9 実 44.0~45.0 |
12.0~13.0 実 11.0~13.0 |
100%超 | 弱基調 |
関西 | 実 48.0中心 | 実 10.0~11.0 中心 |
100%超 | 弱基調 |
姫路 陸 | 建・実 46.0 | 建・実 13.0 | 100%超 | 弱基調 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 45.0~47.0 | 13.5~14.5 | 100%超 | - |
九州 陸 | 実 45.5~47.0 | 実 13.0~14.5 | 100%超 | - |
海 | ± 0 | ± 0 | 〃 | - |
8月に急落した国内市況は、9月入り後まもなく上向きに転じた。これまで全く低迷していた韓国、中国等からの輸出引き合いに一部回復が見られ、国内においても電炉メーカー中心に夏季減産後の操業に向けたスクラップ在庫の確保等、スクラップ需要の高まりがその背景にある。関東・中部・関西主要3地区平均の市況価格をみると、月間で6,000円前後上昇した。しかし月末に至って、全世界的な金融危機・信用収縮による景気後退の可能性や厳しさを増す国内電炉製品の需要環境等、先行き懸念材料もあって、様子見商状が広がっている。
こうしたなか、この程経産省より発表された10~12月期の粗鋼需要量は、引き続き高水準の3,034万トン(前期比29万トン減)と想定されている。但し、景気の不透明感が強まっているため、今後の鉄鋼需要動向には十分な注意が必要と付言されている。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 10,168 | 前月比 - 25 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,435 | 前月比 - 82 |
メーカースクラップ在庫(7月) | 3,641 | 前月比 +490 |
小 棒 生 産 | 882 | 前月比 - 37 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 113,700 | 前月比 ± 0 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 125,800 | 前月比 - 500 |
スクラップ | 40,700 | 前月比 -14,200 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 26.0~32.0 | 実 31.0~38.0 | 95%前後 | 弱含み様子見 |
東北 | 実 28.5~33.0 | 実 31.0~38.0 | 100%弱 | 弱含み様子見 |
新潟 | 実 23.0~30.0 | 実 30.0~35.0 | 90%前後 | 弱含み様子見 |
関東 北 | 実 36.0~40.0 | 実 43.0~46.0 | 80~100% | 弱含み様子見 |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 36.3~40.9 実 38.5~42.0 |
36.3~43.9 実 44.0~45.0 |
95~100% | 弱含み様子見 |
関西 | 実 40.0中心 | 実 48.0中心 | 100%弱 | 弱含み様子見 |
姫路 陸 | 建・実 41.0~41.5 | 建・実 46.0 | 100%弱 | 弱含み様子見 |
海 | +500 | +500 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 41.0~42.0 | 45.0~47.0 | 100% | - |
九州 陸 | 実 40.5~42.0 | 実 45.5~47.0 | 100% | - |
海 | ± 0 | ± 0 | 〃 | - |
7月に下落傾向を見せていたスクラップ価格は8月に入り急速に下げ足を強め、荷止め、荷制限等も頻発して、歴史的な下げ局面となった。直接的な契機は6月以降続いていた韓国を中心とする東アジア地域向け輸出成約の低迷により、8月に入って輸出量が激減したことだが、一方で、国内電炉メーカーの通常の夏季減産プラス製品需要減退に対応した調整減産が重なり、一挙に需給が緩み鉄スクラップの大幅余剰状態が現出した。
関東・中部・関西主要3地区平均の市況価格は、8月中28,000円前後低下し、現況なお下げがおさまっていない。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 10,193 | 前月比 -177 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,517 | 前月比 -282 |
メーカースクラップ在庫(6月) | 3,151 | 前月比 - 76 |
小 棒 生 産 | 922 | 前月比 -120 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 113,700 | 前月比 + 1,300 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 126,300 | 前月比 + 2,800 |
スクラップ | 54,900 | 前月比 -12,600 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 52.0~62.0 | 実 26.0~32.0 | 100%超 | 下げ気配 |
東北 | 実 54.0~59.0 | 実 28.5~33.0 | 110~120% | 下げ気配 |
新潟 | 実 52.0~60.0 | 実 23.0~30.0 | 100%超 | 下げ気配 |
関東 北 | 実 64.5~68.5 | 実 36.0~40.0 | 100%超 | 下げ気配 |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 59.4~65.0 実 66.0~67.0 |
36.3~40.9 実 38.5~42.0 |
100%超 | 下げ気配 |
関西 | 実 70.0中心 | 実 40.0中心 | 100%超 | 下げ気配 |
姫路 陸 | 建・ 実 67.0~67.5 | 建・ 実 41.0~41.5 | 100%超 | 下げ気配 |
海 | +500 | +500 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 70.0~72.0 | 41.0~42.0 | 100%超 | - |
九州 陸 | 実 68.5~70.0 | 実 40.5~42.0 | 100%超 | - |
海 | +1,000 | ± 0 | 〃 | - |
7月の国内市況は、引き続き月半ば頃まで堅調に推移したものの、その後上げ一服の様相から若干下押し局面に移行した。これは、世界的に活発な鉄鋼生産活動が続くなか、鉄スクラップ需要は依然高水準にあるものの、韓国をはじめとする東アジアミルからの輸出引き合いが弱まり、国内的にも夏場の電力規制、炉修等による電炉メーカーの減産期に入ったことから、これまでの需給タイト感が薄れる状況となったことなどが背景にある。関東・中部・関西主要3地区平均の市況価格は、月初と月末を比べると、500~1,000円弱低下した。このうち、関東地区は1,500~3,000円程度の値下げとなった。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 10,371 | 前月比 -176 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,800 | 前月比 + 47 |
メーカースクラップ在庫(5月) | 3,227 | 前月比 - 97 |
小 棒 生 産 | 1,043 | 前月比 - 4 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 112,100 | 前月比 + 3,300 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 122,900 | 前月比 + 1,200 |
スクラップ | 67,500 | 前月比 + 4,000 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実54.0~64.0 | 実52.0~62.0 | 100% | 下げ含み |
東北 | 実59.0~65.0 | 実54.0~59.0 | 110~120% | 下げ含み |
新潟 | 実55.0~63.0 | 実52.0~60.0 | 100%超 | 下げ含み |
関東 北 | 実67.5~70.5 | 実64.5~68.5 | 100超~120% | 下げ含み |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 58.4~66.0 実65.5~67.0 |
59.4~65.0 実66.0~67.0 |
100%超 | 下げ含み |
関西 | 実69.0~70.0 | 実70.0中心 | 100%超 | 下げ含み |
姫路 陸 | 建・ 実69.0~69.5 | 建・ 実67.0~67.5 | 100% | 下げ含み |
海 | +500 | +500 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 67.0~69.0 | 70.0~72.00 | 100%超 | - |
九州 陸 | 実66.5~68.0 | 実68.5~70.0 | 100%超 | - |
海 | ± 0 | +1000 | 〃 | - |
6月の国内市況は、月初に様子見商状も散見されたが、依然として各地区、地合は強く、その後上伸基調をたどった。これは、引き続き好調に推移する内外鉄スクラップ需要が背景にあり、特に国内においては、高炉の増勢が目立ち、電炉からの引き合いも旺盛なことから、需給はタイト感が強まる状況となっている。こうしたなか、関東・中部・関西主要3地区平均の市況価格は、月間では4,000円弱の上昇を示した。
なお、昨日発表された経産省の粗鋼需要量は、4~6月期が3,109万トンと四半期実績では35年振りの3,100万トン台超えを見込み、7~9月期も前期比53万トン減少するものの、3,056万トンと7~9月期では過去最高水準が想定されている。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 10,547 | 前月比 +404 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,753 | 前月比 +114 |
メーカースクラップ在庫(4月) | 3,324 | 前月比 +243 |
小 棒 生 産 | 1,047 | 前月比 + 44 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 108,900 | 前月比 + 4,700 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 121,700 | 前月比 + 2,400 |
スクラップ | 62,800 | 前月比 + 2,800 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実50.0~60.0 | 実54.0~64.0 | 80~100% | 堅調・様子見 |
東北 | 実57.0~61.0 | 実59.0~65.0 | 90~100% | 堅調・様子見 |
新潟 | 実52.0~58.0 | 実55.0~63.0 | 90~100% | 強含・様子見 |
関東 北 | 実63.0~66.0 | 実67.5~70.5 | 80~100% | 堅調・様子見 |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 55.9~62.0 実 63.5~65.0 |
58.4~66.0 実 65.5~67.0 |
100% | 強含み |
関西 | 実 64.0~65.0 | 実 69.0~70.0 | 95~100%弱 | 強含み堅調 |
姫路 陸 | 建・実 64.0~64.5 | 建・ 実 69.0~69.5 | 100% | 堅調 |
海 | +500 | +500 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 62.0~64.0 | 67.0~69.0 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 61.5~63.0 | 実 66.5~68.0 | 100%未満 | - |
海 | ± 0 | ± 0 | 〃 | - |
5月の国内市況は、引き続き堅調に推移した。国内市場においては、高水準の鉄鋼生産が続くなか、鉄スクラップ需要は依然旺盛で、特に高炉会社による鉄スクラップ消費は1~3月期が前年同期比18%増(電炉会社、同1%増)と大幅に増加、その後も強い購入姿勢を示している。また海外での鉄源高に伴って、わが国のアジア向け輸出価格も引き続き上伸傾向をたどった。こうした状況を反映して、関東・中部・関西主要3地区平均の市況価格は、月間では2,000円前後の上昇となった。
なおこの程、本年3月の関連統計が発表され、これによる2007年度鉄スクラップ需給をみると、供給量は5,402万トンで対前年度比4%増。一方消費量は5,324万トンで同4%の増加。このうち転炉鋼での消費は1,294万トンで同13%増、電炉鋼での消費は3,209万トンで同1%の微増であった。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 10,128 | 前月比 -647 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,624 | 前月比 -142 |
メーカースクラップ在庫(3月) | 3,081 | 前月比 -179 |
小 棒 生 産 | 991 | 前月比 - 17 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 104,200 | 前月比 +10,100 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 119,300 | 前月比 + 7,600 |
スクラップ | 60,000 | 前月比 + 4,200 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 47.0~55.0 | 実 50.0~60.0 | 90~100%弱 | 堅調・様子見 |
東北 | 実 53.0~57.5 | 実 57.0~61.0 | 100%前後 | 堅調・様子見 |
新潟 | 実 50.0~55.0 | 実 52.0~58.0 | 100%弱 | 堅調・様子見 |
関東 北 | 実 60.0~65.0 | 実 63.0~66.0 | 80~100% | 堅調・様子見 |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 54.4~60.5 実 61.0~62.5 |
55.9~62.0 実 63.5~65.0 |
100%弱 | 強含み |
関西 | 実 62.5~64.0 | 実 64.0~65.0 | 100%弱 | 堅調 |
姫路 陸 | 建・ 実 62.5~63.0 | 建・実 64.0~64.5 | 100%弱 | 堅調 |
海 | +500 | +500 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 62.0~64.0 | 62.0~64.0 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 61.5~63.0 | 実 61.5~63.0 | 100%未満 | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
4月の国内市況は、いずれの地区も引き続き強基調の相場展開となった。鉄スクラップを巡る需要環境は、世界鉄鋼生産が好調に推移するなか、わが国鉄鋼業も史上最高水準の生産活動を続けており、高炉メーカー、電炉メーカーいずれも、鉄スクラップに対し依然として強い購入意欲をみせている。こうした旺盛な需要から国内鉄スクラップ需給はタイト感を強め、また海外市場での鉄スクラップ価格の大幅上昇等と相舞って、国内市況価格も大きく上伸する状況となった。関東・中部・関西主要3地区平均の市況価格をみると、月間では7,500~7,800円の上昇を示した。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 10,786 | 前月比 +975 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,778 | 前月比 +259 |
メーカースクラップ在庫(2月) | 3,260 | 前月比 + 41 |
小 棒 生 産 | 1,008 | 前月比 +151 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 94,100 | 前月比 +6,900 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 111,700 | 前月比 +4,800 |
スクラップ | 55,800 | 前月比 +7,200 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 42.0~50.0 | 実 47.0~55.0 | 90~100%弱 | 強含み |
東北 | 実 47.0~50.5 | 実 53.0~57.5 | 80~100% | 強含み |
新潟 | 実 44.0~49.0 | 実 50.0~55.0 | 100% | 強含み |
関東 北 | 実 52.5~56.5 | 実 60.0~65.0 | 90~100% | 強含み |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 49.4~54.5 実 53.5~55.0 |
54.4~60.5 実 61.0~62.5 |
97%前後 | 強基調 |
関西 | 実 55.0~56.5 | 実 62.5~64.0 | 100%弱 | 強基調 |
姫路 陸 | 建・実 55.0~55.5 | 建・実 62.5~63.0 | 100%弱 | 強基調 |
海 | +500 | +500 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 55.5~57.5 | 62.0~64.0 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 55.0~56.5 | 実 61.5~63.0 | 100%未満 | - |
海 | ± 0 | ± 0 | 〃 | - |
3月の国内市況は、前月に引き続いて各地区、上伸基調をたどった。これは、1~3月期の粗鋼生産が1~3月期としては過去最高水準を記録すると見込まれる(経産省見通し)など好調な鉄鋼生産を反映して、国内鉄スクラップ需要が依然旺盛であったこと、輸出環境についても、円高が懸念されたものの、引き続き3月は韓国ミルを中心に日本に対する引き合いが強く、価格も上昇したこと等が背景にあるとみられる。この結果、関東・中部・関西主要3地区平均の市況価格は、月間では6,000~7000円程度の上昇となった。
なお、昨日発表された経産省の4~6月期の粗鋼需要量は、製造業向けを中心に堅調に推移することから、1~3月対比54万トン減少するが、3,027万トンと引き続き高い水準が想定されている。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 9,806 | 前月比 -444 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,514 | 前月比 +125 |
メーカースクラップ在庫(1月) | 3,219 | 前月比 -107 |
小 棒 生 産 | 861 | 前月比 + 58 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 87,200 | 前月比 + 8,100 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 106,900 | 前月比 +16,400 |
スクラップ | 48,600 | 前月比 + 6,000 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 36.0~44.0 | 実 42.0~50.0 | 90% | 強含み |
東北 | 実 41.5~45.0 | 実 47.0~50.5 | 90弱~100%弱 | 強基調 |
新潟 | 実 38.5~42.5 | 実 44.0~49.0 | 80~90% | 強基調 |
関東 北 | 実 48.5~50.0 | 実 52.5~56.5 | 80~100% | 強含み |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 42.9~46.0 実 47.0~48.0 |
49.4~54.5 実 53.5~55.0 |
95%前後 | 強基調 |
関西 | 実 48.0~49.0 | 実 55.0~56.5 | 90% | 強含み |
姫路 陸 | 建・実 50.0~50.5 | 建・実 55.0~55.5 | 80~90% | 強含み |
海 | +500 | +500 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 48.5~51.0 | 55.5~57.5 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 47.5~49.5 | 実 55.0~56.5 | 100%未満 | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
2月の国内市況は、内外鉄スクラップ需要が依然順調であったこと等から、各地区強基調で推移した。国内の状況をみると、解体物件の減少等により発生が低調であるなか、鉄鋼メーカーの購入姿勢は引き続いて強く、需給のタイト感が広がっている。また、輸出環境については、東アジア中心に日本への引き合いが増し、価格面でも、関東鉄源協同組合及び関西鉄源連合会の3月積み共同輸出の落札価格がいずれも過去最高値を記録した。
こうした状況を反映して、関東・中部・関西主要3地区平均の市況価格は、月間では5,000円程度の上昇となった。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 10,259 | 前月比 - 120 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,398 | 前月比 - 225 |
メーカースクラップ在庫(H19.12月) | 3,326 | 前月比 - 132 |
小 棒 生 産 | 818 | 前月比 - 91 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 78,500 | 前月比 +7,300 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 88,100 | 前月比 +6,700 |
スクラップ | 42,600 | 前月比 +2,200 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 30.0~36.0 | 実 36.0~44.0 | 80~90% | 強気配 |
東北 | 実 36.0~39.5 | 実 41.5~45.0 | 80~100%弱 | 強基調 |
新潟 | 実 32.5~36.5 | 実 38.5~42.5 | 80~100%弱 | 強基調 |
関東 北 | 実 41.5~44.0 | 実 48.5~50.0 | 80~100% | 強含み |
湾 | 42.5~43.0中心 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 38.9~41.5 実 42.5~43.5 |
42.9~46.0 実 47.0~48.0 |
90~100% | 強含み |
関西 | 実 43.5~44.5 | 実 48.0~49.0 | 80~90% | 強含み |
姫路 陸 | 建・実 45.0~45.5 | 建・実 50.0~50.5 | 80~90% | 強含み |
海 | +500 | +500 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 44.0~46.5 | 48.5~51.0 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 44.0~46.0 | 実 47.5~49.5 | 100%未満 | - |
海 | +500 | ±0 | 〃 | - |
1月の国内市況は、各地区とも月間を通じて概ね堅調に推移した。これは、国内のスクラップ需給が依然、底堅い状況を維持するなかにあって、海外市場におけるスクラップ価格の上伸により、アジア地域からの日本に対する引き合いは強まり、輸出価格も上昇基調をたどったことなどが背景にある。関東・中部・関西主要3地区平均の市況価格をみると、月間では3,000円程度の上昇となった。
なお、先月末に発表された経済産業省による1~3月期の鉄鋼生産計画集計結果によれば、粗鋼生産は3,044万トンで、前期を43万トン下回るものの、1~3月期としては過去最高と引き続き高水準の生産計画が組まれている。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 10,380 | 前月比 + 260 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,624 | 前月比 - 52 |
メーカースクラップ在庫(H19.11月) | 3,458 | 前月比 + 2 |
小 棒 生 産 | 909 | 前月比 - 41 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 70,800 | 前月比 + 300 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 80,400 | 前月比 +1,400 |
スクラップ | 40,400 | 前月比 +3,900 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 28.0~32.0 | 実 30.0~36.0 | 80~90% | 強含み様子見 |
東北 | 実 34.0~37.0 | 実 36.0~39.5 | 80~100% | 堅調・様子見 |
新潟 | 実 30.0~35.0 | 実 32.5~36.5 | 80~90% | 堅調・様子見 |
関東 北 | 実 39.0~42.0 | 実 41.5~44.0 | 80~100% | 堅調・様子見 |
湾 | 40.0~41.0 | 42.5~43.0中心 | 〃 | 〃 |
中部 | 34.9~38.0 実 38.5~39.5 |
38.9~41.5 実 42.5~43.5 |
90~100% | 様子見 |
関西 | 実 41.0~42.0 | 実 43.5~44.5 | 95~100%弱 | 強基調持合い |
姫路 陸 | 建・実 43.0~43.5 | 建・実 45.0~45.5 | 100%弱 | 堅調 |
海 | +500 | +500 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 42.0~44.0 | 44.0~46.5 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 41.0~44.0 | 実 44.0~46.0 | 100%未満 | - |
海 | ±0 | +500 | 〃 | - |