Ⅰ. 市況報告
2月の鉄スクラップ国内市況は1月の流れを受けて需給双方とも軟調様子見姿勢から始まった。しかし、その後に海外市況、特に欧米価格に堅調な気配が伝えられ、相場の気配は強弱双方が混在する形となった。1月12日の関東地区の輸出テンダー落札価格は43,200円であり、前月比1,610円下げたものの国内マーケットよりは高い価格となった。しかし、関東地区電炉は製品需要の減少もあり、輸出テンダー価格に反応した値上げはなかった。
一方、2月中旬から関西方面で入荷面に不安感が出てきたことから、東京製鐵が2月14日より西日本3拠点で500円から1,000円の値上げを発表した。関西地区では荷不足感が解消せず、日本の市況は西高東低で2月を終えた。
2月末のH2炉前価格としては、関東が39,500~40,000円、関西(大阪・姫路)が42,000~43,500円となり、前月末比較では関東は横這いであるが、関西は1,000円から2,000円の上げとなった。
Ⅱ. 鉄鋼諸指標
(1)生産・在庫(2025年1月)
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生産・在庫量 |
前月比 |
粗鋼生産 |
6,787 |
-120 |
(うち電炉) |
1,641 |
-47 |
メーカースクラップ在庫※
|
3,327 |
+81 |
小棒生産 |
501 |
-19 |
(単位:千トン ※メーカースクラップ在庫は2024年12月の数値)■資料:日本鉄源協会 |
(2)輸出
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数量 (2025年1月) |
前月比 |
単価 (2025年2月) |
前月比 |
スクラップ |
556 |
-172 |
41,900 |
+400 |
(単位:[数量]千トン/[単価]月平均 東京湾FOB円)■資料:日本鉄源協会 ※価格はヒアリングベースの独自数字 |
(3)世界粗鋼生産
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生産量 |
前月比 |
2025年1月 |
151,400 |
+6,900 |
(単位:千トン)■資料:世界鉄鋼協会(WSA) |
(4)U.S.A.コンポジット価格
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価格(U.S.ドル) |
操業率(%) |
2025年1月 |
2週目 |
307.33 |
73.8 |
3週目 |
323.33 |
73.7 |
4週目 |
323.33 |
74.4 |
2025年2月 |
1週目 |
323.33 |
75.2 |
2週目 |
323.33 |
75.0 |
3週目 |
356.67 |
74.5 |
4週目 |
356.67 |
未入手 |
■資料:日本鉄源協会 |
*2023年4月の市況より、価格(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均)の掲載を中止致しました。 |
Ⅲ.鉄スクラップ市況
2025年2月末、H2ベース、メーカー炉前価格、実勢値
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月初 |
月末 |
入荷状況 |
見込み |
北海道
| 37.0~38.0 |
38.0~39.0 |
100% |
様子見 |
東北
| 38.5~39.5 |
38.5~39.5 |
100% |
様子見 |
新潟
| 38.5~39.5 |
38.5~39.5 |
100%弱~100% |
様子見 |
関東
| 39.5~40.0 |
39.5~40.0 |
100% |
様子見 |
中部
| 39.0~40.5 |
39.0~40.5 |
100%~100%強 |
様子見 |
関西
| 40.0~41.5 |
42.0~43.5 |
100%弱 |
堅調 |
姫路
| 41.0~42.0 |
42.0~43.0 |
100% |
堅調様子見 |
中・四国
| 41.0中心 |
42.0中心 |
100% |
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九 州
| 40.5中心 |
42.0中心 |
100% |
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(単位:千円)■出所:日刊市况通信社 |