12/01/05 | 12/01 | 11/01 | 10/03 | 09/01 | 08/01 |
07/01 | 06/02 | 05/02 | 04/01 | 03/01 | 02/01 |
国内鉄スクラップ市況は、11月前半から約6,000円上昇した後、12月中旬にH2の全国平均価格が32,000円に達したところでピーク感が台頭、年末に向けて荷動き好転して、最終週には500円の値下げが全国で一巡した。
12月中旬にピーク感台頭した背景は、11月には高値を維持する海外特に米国産鉄スクラップに比し安価であった日本産鉄スクラップが、その後の韓国向け大量輸出成約で価格が上昇し、競争力が低下した結果輸出成約が減少し国内にも荷余り感が出てきたことが挙げられる。
年明けの市況は、高炉メーカーの市中スクラップ不買継続、引き続き高値を唱える米国シッパーの動向等、硬軟双方の要因があり、方向性が見極めにくい状況となっている。
(単位:千トン)
粗 鋼 生 産 | 8,695 | 前月比 -785 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,200 | 前月比 - 80 |
メーカースクラップ在庫(10月) | 3,512 | 前月比 +191 |
小 棒 生 産 | 788 | 前月比 - 29 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 59,000 | 前月比 -1,300 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 71,300 | 前月比 -2,000 |
スクラップ | 28,200 | 前月比 +4,100 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 21.0~25.5 | 実 26.0~29.5 | 100%強 | 弱含み |
東北 | 実 20.5~26.5 | 実 24.5~27.5 | 100%強 | 弱含横ばい |
新潟 | 実 20.5~26.5 | 実 24.0~27.0 | 100%強 | 〃 |
関東 | 実 28.0~29.5 | 実 32.0~33.0 | 100%弱 | 〃 |
中部 | 実 27.0中心 | 実 32.5中心 | 100%弱 | 弱含み |
関西 | 実 27.0~28.0 | 実 32.5~33.5 | 100% | 様子見 |
姫路 陸 | 実 27.0~27.5 | 実 32.5~33.0 | 100% | 〃 |
海 | +500円 | +500円 | 100% | 〃 |
中・四国 | 26.5~28.0 | 32.0~34.0 | 100% | 横ばい |
九州 | 実 25.5~29.0 | 実 32.0~33.5 | 100% | 〃 |
国内市況は、月間を通じて下げ基調にあった10月に引き続き、11月入り当初は軟調に推移したが、中旬には底入れ感が広がり、下旬に掛けては強含みに転じる展開となった。その背景は、日本の鉄スクラップ価格が諸外国の相場に比較し下がり過ぎたきらいがあった為で、韓国向け輸出価格の上昇が切掛けとなり、関東鉄源協同組合、関西鉄源連合会の高値落札がそれを証明する結果となった。相場の先行きに関しては、高炉メーカーが粗鋼減産を打ち出し、市中スクラップの購入を大幅に絞っている他、鉄鉱石価格も再び下げる等不透明要因が多く存在し、強気一辺倒とはならない状況。
尚、関東・中部・関西主要3地区平均の11月市況は、月間で概ね横ばい水準を示している。
(単位:千トン)
粗 鋼 生 産 | 9,480 | 前月比 +591 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,280 | 前月比 +195 |
メーカースクラップ在庫(9月) | 3,321 | 前月比 - 45 |
小 棒 生 産 | 817 | 前月比 +105 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 60,300 | 前月比 -2,100 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 73,300 | 前月比 -2,100 |
スクラップ | 24,100 | 前月比 -4,700 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実21.0~25.5 | 実21.0~25.5 | 100%弱 | 強含み |
東北 | 実27.5~32.5 | 実20.5~26.5 | 90~95%程度 | 〃 |
新潟 | 実18.8~24.5 | 実20.5~26.5 | 90~95%程度 | 〃 |
関東 | 実 26.5~28.0 | 実 28.0~29.5 | 90%弱 | 〃 |
中部 | 実 27.0~28.0 | 実 27.0中心 | 90%弱 | 〃 |
関西 | 実 27.5~28.5 | 実 27.0~28.0 | 100%弱 | 強含み様子見 |
姫路 陸 | 実 27.0~27.5 | 実 27.0~27.5 | 100%弱 | 〃 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 27.0~28.5 | 26.5~28.0 | 100% | ― |
九州 陸 | 実26.0~28.5 | 実25.5~29.0 | 100%弱 | ― |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | ― |
国内市況は、10月に入って以降各地区、下落の一途をたどり、月末も弱含み商状となっている。主な要因としては、(1)欧米諸国の財政・金融不安等を背景とした世界経済の減速、それに伴う鉄鋼需要が大幅縮小し、鉄スクラップの国際相場が下落していること、(2)史上最高値を更新する超円高が日本産鉄スクラップの国際競争力を奪い、輸出が低迷していること、(3)さらに高炉筋の市中鉄スクラップ購入量が、アジアの鋼材市況低迷、加えてタイ国洪水の影響等から、夏以降減退したままで改善の兆しが見えないこと、等々が重なり合って、市中の鉄スクラップ回収量の回復は引き続き不透明でありながら、「荷余り感」が払拭できていないことが挙げられる。
関東・中部・関西主要3地区の10月市況価格をみると、3地区平均では、月間で7,000円強低下している。
(単位:千トン)
粗 鋼 生 産 | 8,888 | 前月比 - 21 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,084 | 前月比 +240 |
メーカースクラップ在庫(8月) | 3,366 | 前月比 +117 |
小 棒 生 産 | 712 | 前月比 + 46 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 62,700 | 前月比 + 300 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 75,700 | 前月比 + 400 |
スクラップ | 29,700 | 前月比 -3,000 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 29.0~33.0 | 実 21.0~25.5 | 100% | 弱含み |
東北 | 実 27.5~32.5 | 実 27.5~32.5 | 100% | 〃 |
新潟 | 実 27.5~33.0 | 実 18.8~24.5 | 100% | 〃 |
関東 | 実 34.5~37.0 | 実 26.5~28.0 | 100% | 〃 |
中部 | 実 33.0~34.5 | 実 27.0~28.0 | 100% | 弱気配 |
関西 | 実 35.0~35.5 | 実 27.5~28.5 | 100% | 弱含み様子見 |
姫路 陸 | 実 35.0~35.5 | 実 27.0~27.5 | 100% | 〃 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 34.0~36.0 | 27.0~28.5 | 100% | ― |
九州 陸 | 実 34.5~37.0 | 実 26.0~28.5 | 100% | ― |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | ― |
国内市況は、9月に入って上昇傾向で推移した。この背景には、電炉会社が夏季減産期を終え、電力需給規制も解除されるなか、秋需に向けた粗鋼生産水準を上げたこと、また米国を中心とした国際的なスクラップ価格の高止まり状況を受けて、円高状況下にも拘わらず韓国ミルをはじめアジア諸国から日本スクラップへの引合いが月前半に増加、輸出価格も上伸したこと等がある。その後、価格押上げ要因の一つであったダブル3連休に対応する電炉各社からのスクラップ需要も落ち着き、厳しい円高や内外業況に対する先行き不透明感が続く情勢下、月末に至ってスクラップ国内市況は慎重、様子見商状となっている。関東・中部・関西主要3地区平均の9月市況価格をみると、月間では1,000円程度の上昇となった。なお、9月末に発表された経産省の10~12月期粗鋼需要量は、前期7~9月期対比ほぼ横ばい水準の2,718万トン(前年同期比1.8%減)と想定されているが、引き続き内外市場での下振れリスクや在庫水準に十分注視していく必要があるとしている。
(単位:千トン)
粗 鋼 生 産 | 8,908 | 前月比 -244 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,843 | 前月比 -109 |
メーカースクラップ在庫(7月) | 3,249 | 前月比 +123 |
小 棒 生 産 | 663 | 前月比 - 35 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 62,400 | 前月比 - 200 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 75,300 | 前月比 - 100 |
スクラップ | 32,700 | 前月比 + 200 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 26.0~32.0 | 実 29.0~33.0 | 100% | 弱含み |
東北 | ― | 実 27.5~32.5 | 100% | 〃 |
新潟 | 実 26.0~32.0 | 実 27.5~33.0 | 100% | 〃 |
関東 | 実 33.0~36.0 | 実 34.5~37.0 | 100% | 〃 |
中部 | 実 33.5~34.5 | 実 33.0~34.5 | 100% | 〃 |
関西 | 実 34.0~34.5 | 実 35.0~35.5 | 100% | 弱含み様子見 |
姫路 陸 | 実 34.0~34.5 | 実 35.0~35.5 | 100%弱 | 〃 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 33.0~35.0 | 34.0~36.0 | 100% | ― |
九州 陸 | 実 32.5~35.0 | 実 34.5~37.0 | 100% | ― |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | ― |
8月の国内市況は、各地区とも概ね弱含みで推移した。国内景気が引き続き停滞するなか、電炉製品の主要需要先である建設部門は公共、民間両事業活動とも低調であることから、夏季減産下にあるものの、製品市況は依然厳しい状況にある。また、スクラップ輸出情勢も記録的な円高進行によって、日本玉に対する割高感が一層高まり、韓国等アジア諸国からの引き合いも弱まっている。しかしスクラップを巡るこうした厳しい内外需要環境のなかにあって、市中スクラップ発生の落ち込みは続き、手持ち在庫量も薄いことから大幅な価格下押し局面にはない。むしろ今後は、秋需要期を迎えての鉄鋼生産増等から、市中にはスクラップ価格は上向いていくとの期待感が根強い。
なお、関東・中部・関西主要3地区の8月市況価格をみると、3地区平均では、月間で1,000~1,500円程度の低下にとどまっている。
(単位:千トン)
粗 鋼 生 産 | 9,152 | 前月比 +266 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,952 | 前月比 -111 |
メーカースクラップ在庫(6月) | 3,126 | 前月比 + 15 |
小 棒 生 産 | 698 | 前月比 - 4 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 62,700 | 前月比 - 100 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 75,400 | 前月比 - 300 |
スクラップ | 32,500 | 前月比 -1,100 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 28.5~34.5 | 実 26.0~32.0 | 100% | 弱含み |
東北 | ― | ― | ― | ― |
新潟 | 実 27.0~33.0 | 実 26.0~32.0 | 100% | 弱含み様子見 |
関東 | 実 34.5~35.5 | 実 33.0~36.0 | 100% | 〃 |
中部 | 実 36.0~37.0 | 実 33.5~34.5 | 100% | 〃 |
関西 | 実 36.5~37.0 | 実 34.0~34.5 | 100% | 〃 |
姫路 陸 | 建・実 36.5~37.0 | 実 34.0~34.5 | 100% | 〃 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 35.0~37.5 | 33.0~35.0 | 100% | ― |
九州 陸 | 実 34.5~37.0 | 実 32.5~35.0 | 100% | ― |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | ― |
7月の国内市況は、前半は底堅い状況が続いたが、月半ば以降では概ね弱含み傾向を示した。背景となるスクラップ需給動向をみると、7月に入って国内電炉メーカーの夏季減産等に伴いスクラップ需要が減少するなか、月前半の輸出環境は韓国等アジア諸国による輸出成約が堅調に推移し、市況を下支えした。しかしその後、円高が急進し、国際市場における日本玉の割高感が高まったこと等から、輸出引合いは鈍化する状況となっている。但し、スクラップ供給面では、引き続き建設解体は低調で、発生工場からの回収量も電力使用制限の影響もあってさらに落ち込んでいることから、需給バランスが悪化する局面にはなく、相場展開も大きく軟化する状況に至っていない。
関東・中部・関西主要3地区の7月市況価格(3地区平均)は、月間では前月に引き続いてほぼ横ばい水準であった。
(単位:千トン)
粗 鋼 生 産 | 8,886 | 前月比 -163 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,063 | 前月比 -146 |
メーカースクラップ在庫(5月) | 3,111 | 前月比 -132 |
小 棒 生 産 | 702 | 前月比 - 43 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 62,800 | 前月比 -2,000 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 75,700 | 前月比 -1,100 |
スクラップ | 33,600 | 前月比 + 300 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 29.0~35.0 | 実 28.5~34.5 | ~ 100% | 弱含み |
東北 | ― | ― | ― | ― |
新潟 | 実 27.0~33.0 | 実 27.0~33.0 | ~ 100% | 様子見 |
関東 | 実 34.0~36.0 | 実 34.5~35.5 | ~ 100% | 弱含み様子見 |
中部 | 実 36.0~37.0 | 実 36.0~37.0 | 100% | 弱含み |
関西 | 実 36.5~38.0 | 実 36.5~37.0 | 100% | 弱保合い |
姫路 陸 | 建・実35.5 | 建・実 36.5~37.0 | 100% | 弱保合い |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 35.5~37.5 | 35.0~37.5 | 100% | ― |
九州 陸 | 実 35.0~38.5 | 実 34.5~37.0 | 100% | ― |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | ― |
国内市況は5月末に下げ止まり傾向を示し、6月入りしてからは通期、ほぼ横ばい様子見商状で推移した。市況を巡る情勢は、国内的には電炉製品需要の不振と製品市況の低迷が続き、高炉関係も厳しい生産活動のなかでスクラップ購入は引き続き慎重姿勢であった。また、海外市場環境は米国コンポジット価格が上向きに転じたものの、大きな需給変動はなく、日本のスクラップ輸出についてもアジア諸国から目立った動意がみられなかった。こうしたなか、関東・中部・関西主要3地区の6月市況価格は、各地区若干の跛行性はあるものの、3地区平均では、月間で概ね横ばい水準となっている。なお、6月末に発表された経産省の7~9月期粗鋼需要量は、製造業向けの回復を見込む一方、夏期電力問題、復興需要の遅れ、資源高、円高基調等のリスクもあって、2,692万トン(前期比1.5%増、前年同期比1.6%減)と想定されている。
(単位:千トン)
粗 鋼 生 産 | 9,049 | 前月比 +616 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,209 | 前月比 +105 |
メーカースクラップ在庫(4月) | 3,243 | 前月比 +114 |
小 棒 生 産 | 745 | 前月比 - 6 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 65,000 | 前月比 -2,300 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 77,100 | 前月比 -3,300 |
スクラップ | 33,300 | 前月比 - 600 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 28.0~34.0 | 実 29.0~35.0 | ~ 100% | 様子見 |
東北 | ― | ― | ― | ― |
新潟 | 実 27.0~33.0 | 実 27.0~33.0 | ~ 100% | 様子見 |
関東 | 実 33.5~35.0 | 実 34.0~36.0 | ~ 100% | 様子見 |
中部 | 実 36.0~37.0 | 実 36.0~37.0 | 100% | 様子見 |
関西 | 実 37.0~39.0 | 実 36.5~38.0 | 90 ~ 100% | 堅調 |
姫路 陸 | 建・実 35.5 | 建・ 実 35.5 | 100% | 様子見 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 34.0~36.0 | 35.5~37.5 | 100% | ― |
九州 陸 | 実 33.0~36.5 | 実 35.0~38.5 | 100% | ― |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | ― |
5月の国内市況は、前月末に引き続いて軟調模様の展開となったが、月末には西日本の一部で底堅い動きも見受けられた。スクラップを取り巻く需要環境は、電炉関係では建設活動の低迷が継続し、震災復興需要も後ズレしていることなどから、製品需要、市况の両面とも低調に推移。高炉メーカーについても慎重な生産対応を迫られており、スクラップ購入は減少している。またスクラップ輸出では、海外市況が軟化しているなか、東アジアミルは輸入成約残を多く抱え、日本への引き合いが弱まっている。なおこの一方で、スクラップ供給は依然市中くずの発生薄が続く状況となっていることから、需給バランス上、大きく崩れる局面には至っていない。関東・中部・関西主要3地区の5月市況価格をみると、3地区平均では、月間で3,000円前後の低下となった。
(単位:千トン)
粗 鋼 生 産 | 8,433 | 前月比 -680 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,013 | 前月比 + 68 |
メーカースクラップ在庫(3月) | 3,129 | 前月比 +322 |
小 棒 生 産 | 751 | 前月比 + 57 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 67,300 | 前月比 - 400 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 80,400 | 前月比 -1,300 |
スクラップ | 33,900 | 前月比 -1,600 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 31.5~38.0 | 実 28.0~34.0 | ~100% | 軟調様子見 |
東北 | - | - | - | - |
新潟 | 実 31.0~37.0 | 実 27.0~33.0 | ~100% | 軟調様子見 |
関東 | 実 38.0~40.5 | 実 33.5~35.0 | 100~110% | 軟調様子見 |
中部 | 実 38.0~39.5 | 実 36.0~37.0 | ~100% | 保合い様子見 |
関西 | 実 38.5~40.5 | 実 37.0~39.0 | 90~100% | 堅調 |
姫路 陸 | 建・実 39.5 | 建・実 35.5 | 100% | 様子見 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 38.0~40.0 | 34.0~36.0 | 100% | - |
九州 陸 | 実 38.5~40.0 | 実 33.0~36.5 | 100% | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
巨大地震の発生、福島原発事故に伴う放射線問題、計画停電等によって鉄スクラップ需給双方ともが混乱に陥り、4月入りしても事態は落ち着きを取り戻しつつあったものの、国内市況面では依然、弱含み様子見状況で推移した。しかしその後、国内価格は急展開を示し、概ね3週間で5,000円程上伸した。電炉メーカーの4月生産回復、5月連休の集中生産に向け在庫積み増しを図ったこと等が背景にある。なお、その後月末に至っては、東西電炉メーカーとも在庫確保が進んで積み増し局面が一巡したこと、また中東政情不安に伴うトルコの輸入低迷等を反映して値下げ基調にある国際スクラップ相場のなか、割高感が高まった日本玉への引合いも減少していることから、国内市況は弱含み傾向を辿っている。関東・中部・関西主要3地区の4月市況価格をみると、3地区平均では、月間で3,500円弱の上昇となった。
(単位:千トン)
粗 鋼 生 産 | 9,090 | 前月比 +154 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,013 | 前月比 - 9 |
メーカースクラップ在庫(2月) | 2,807 | 前月比 + 63 |
小 棒 生 産 | 694 | 前月比 - 17 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 67,700 | 前月比 +2,300 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 81,700 | 前月比 +1,600 |
スクラップ | 35,500 | 前月比 - 700 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 28.5~35.0 | 実 31.5~38.0 | 90~100% | 弱含み様子見 |
東北 | - | - | - | - |
新潟 | 実 27.0~33.0 | 実 31.0~37.0 | ~100% | 弱含み |
関東 | 実 33.5~35.0 | 実 38.0~40.5 | 100~120% | 弱含み |
中部 | 実 35.0~37.5 | 実 38.0~39.5 | 100% | 弱含み |
関西 | 実 36.5~38.0 | 実 38.5~40.5 | 100% | 弱含み |
姫路 陸 | 建・実 37.5 | 建・実 39.5 | 100% | 弱含み |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 35.0~37.0 | 38.0~40.0 | 100% | - |
九州 陸 | 実 34.0~37.0 | 実 38.5~40.0 | 100% | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
3月の国内市況は、3月11日に発生した東北・関東巨大地震以降、状況が大きく変化した。東北から北関東の沿岸部は甚大な被害に見舞われ、その内陸部及び関東地域では、震災に加えて福島第1原子力発電所事故に伴う放射線問題、計画停電、動力燃料不足等により、スクラップ市場での回収・流通機能等が大きく混乱、ダメージを受けた。主要需要先である電炉メーカーも、操業停止や当初生産計画の修正を余儀なくされる状況となっている。その後月末にかけて、市場全般的に徐々に落ち着きを取り戻しつつあるものの、未だ予断を許さない情勢にある。また輸出市場も、一時の放射線への過剰反応も収まる傾向にあり、引合いも寄せられている。しかし、東北地区は引き続き極めて厳しい状況下にあり、一刻も早い業況再建に、国ベースの強力かつ迅速・柔軟な施策が強く望まれる。なお、3月月間の値動きをみると、東西間に多少の差がみられ、関東地区は5,000円の低下、中部及び関西地区では4,000円前後の下げとなった。
(単位:千トン)
粗 鋼 生 産 | 8,936 | 前月比 -719 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,022 | 前月比 + 44 |
メーカースクラップ在庫(1月) | 2,744 | 前月比 -210 |
小 棒 生 産 | 710 | 前月比 + 30 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 65,400 | 前月比 +2,100 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 80,100 | 前月比 + 800 |
スクラップ | 36,200 | 前月比 - 300 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 33.0~40.0 | 実 28.5~35.0 | 90~100% | 弱含み様子見 |
東北 | 実 33.0~39.0 | - | - | - |
新潟 | 実 32.5~38.5 | 実 27.0~33.0 | ~100% | 軟調 |
関東 | 実 38.5~40.5 | 実 33.5~35.0 | ~100%前後 | 軟調 |
中部 | 実 39.5~41.0 | 実 35.0~37.5 | 100%弱 | 様子見 |
関西 | 実 41.0~42.0 | 実 36.5~38.0 | 100% | 様子見 |
姫路 陸 | 建・実 41.0 | 建・実 37.5 | 100% | 様子見 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 39.5~42.0 | 35.0~37.0 | 100% | - |
九州 陸 | 実 38.0~41.0 | 実 34.0~37.0 | 100% | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
2月の国内市況は、月初から地区別に多少の跛行性がみられたものの、総じて強基調に推移した。その後月末にかけて様子見状況となったが、引き続き底堅い。これは、国内電炉メーカーの生産活動が徐々に上向き、スクラップに対する引合いも高まっていること、また高炉メーカーによるスクラップ購入姿勢も積極化するなど、国内スクラップ需要量が増加傾向にある一方、スクラップ発生は依然として低調で、市中在庫も低位なことから、需給引き締まり感が強まったことなどが反映されており、こうした国内需給環境が相場を押し上げた大きな要因となっている。なお海外相場は、中東地域の政情不安等の影響もあって軟化傾向をたどったものの、月末には一段落の様相を示している。
関東・中部・関西主要3地区の2月市況価格をみると、3地区平均では、月間で2,000円前後の上昇となっている。
(単位:千トン)
粗 鋼 生 産 | 9,655 | 前月比 +483 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,978 | 前月比 - 73 |
メーカースクラップ在庫 (2010年12月) |
2,954 | 前月比 + 56 |
小 棒 生 産 | 680 | 前月比 - 28 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 63,200 | 前月比 +2,900 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 79,300 | 前月比 +3,000 |
スクラップ | 36,100 | 前月比 +1,400 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 29.0~36.5 | 実 33.0~40.0 | ~100% | 様子見 |
東北 | 実 29.5~36.5 | 実 33.0~39.0 | ~100%未満 | 様子見 |
新潟 | 実 29.5~36.0 | 実 32.5~38.5 | ~100%未満 | 様子見 |
関東 | 実 36.0~38.0 | 実 38.5~40.5 | ~100%前後 | 様子見 |
中部 | 実 37.5~38.5 | 実 39.5~41.0 | 100%弱 | 堅調様子見 |
関西 | 実 38.5~40.5 | 実 41.0~42.0 | 100%未満 | 堅調様子見 |
姫路 陸 | 建・実 38.0 | 建・実 41.0 | 100%未満 | 様子見 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 36.5~38.5 | 39.5~42.0 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 36.0~38.0 | 実 38.0~41.0 | 100%未満 | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
(市況報告) - 平成23年2月1日 |
平成23年1月の国内市況は、月半ば頃まで上伸基調をたどり、その後も地合いは堅調ながら一服、様子見商状となった。年明けからの海外市場動向をみると、スクラップの国際相場は一段と高まり、大雨の影響等から鉄鉱石や原料炭価格も上昇と、鉄鋼原料全体が先高の様相を強めるなか、日本のスクラップに対する引合いは東アジア中心に増加し、輸出価格も値上がりした。その後、国際相場は落ち着き、東アジア諸国の買い姿勢も2月初旬に旧正月を迎えることもあって一服状況となっている。国内スクラップ情勢については、需要環境は普通鋼電炉生産が僅かながらも上向き傾向にあり、また高炉のスクラップ購買意欲も高まっている。その一方供給面では、各地の寒波、積雪要因も加わって市中発生、集荷量が依然低調であることから、全国的にスクラップ需給は底固く推移している。関東・中部・関西主要3地区の1月市況価格をみると、3地区平均では、月間で2,500円程度上昇した。
(単位:千トン)
粗 鋼 生 産 | 9,172 | 前月比 +185 |
---|---|---|
うち電炉 | 2,051 | 前月比 - 44 |
メーカースクラップ在庫 (2010年11月) |
2,898 | 前月比 -109 |
小 棒 生 産 | 708 | 前月比 - 26 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 60,300 | 前月比 +6,000 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 76,300 | 前月比 +8,400 |
スクラップ | 34,500 | 前月比 +2,600 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 28.0~35.5 | 実 29.0~36.5 | ~100% | 様子見 |
東北 | 実 28.0~35.5 | 実 29.5~36.5 | ~100%弱 | 様子見 |
新潟 | 実 28.5~35.5 | 実 29.5~36.0 | ~100% | 様子見 |
関東 | 実 35.5~36.5 | 実 36.0~38.0 | ~100%前後 | 様子見 |
中部 | 実 34.0~36.0 | 実 37.5~38.5 | 98% | 堅調様子見 |
関西 | 実 35.5~37.5 | 実 38.5~40.5 | 100%未満 | 強含み様子見 |
姫路 陸 | 建・実 36.0 | 建・実 38.0 | 100%未満 | 様子見 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 35.0~37.0 | 36.5~38.5 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 34.5~37.0 | 実 36.0~38.0 | 100%未満 | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |